iPhoneでスカパー!を見る

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 プロ野球も開幕して暖かくなってきましたが、あまり自粛ばかりしているのも逆によくないということで、標題のテーマに取り組んでみました。
 要するに、自宅にいないときにiPhoneで野球が見たいというだけなのですが、案外うまくいきましたのでレポートしておきます。


 ネット越しにテレビを見るための仕組みとしては、かつてソニーのロケーションフリーLF-PK1というのを使ったことがありますが、当時は通信速度も遅くクライアントもPCに限られていたので、通勤帰りの電車の中で見るといった使い方には適しませんでした。

 その後、ソニー・ロケフリの後継機種や元祖Slingboxの金塊状の筐体の製品などが売られたりしましたが、最近、満を持して登場したのがSlingbox PRO-HDです。これはHD映像をサポートし、PCやMacに加えてiPhoneやAndroidにも対応しているので、モバイル用途で本格的に活用できそうです。

 私の組んだシステムの構成は、以下の通りです。
テレビ(REGZA)から直接Slingboxにつないで映像・音声をとるようにすれば、もっと単純な構成で済むのですが、そうするとSlingbox側で見られる映像がS-Video端子接続のSD(480i)になってしまううえ、家族と自分のあいだでチャンネル争い(この場合、ホームvsアウェイのため非常に不利)の問題が起きるため、外付けチューナーを使う構成でいくことにしました。


 まずチューナーですが、スカパー!e2のアンテナを東芝のD-TR1に接続しています。これは、地上・BS・110゚CSのデジタル3波に対応したいわゆる「REGZAチューナー」です。HDMI、D3、コンポジットへの映像出力ができ、超解像技術レゾリューションプラス2を備えているほか、市販のUSBハードディスクを接続すればスカパー!e2を含めた番組の録画・再生もでき、その割に非常に安いという優れものです。


 このチューナーはHDMIとD3の映像出力ができますが、HDMI接続をするとD端子からは映像が出力されないため、チューナーとテレビをHDMI接続する場合、(手動で都度コネクタを抜き差しするのは避けたいので)チューナーから出力したHDMIを2系統に分配する必要があります。その役割を担うのが、Aavara製のHDMIスプリッターPS122です。HDMI 1.3、HDCP、フルHD(1080p)に対応し、CECパススルーも可能なので、レグザリンク等も動作します。

 つぎに、Slingbox PRO-HDは、映像入力としてコンポーネント、S端子、コンポジットに対応していますが、残念ながらHDMI入力は無いので、HDMIからコンポーネントへの変換が必要となります。これを行うのが、HDfury.comのHD Fury IIIです。入力側はHDMI 1.3、フルHD(1080p)をサポートするHDMIポートが2ポートあり、出力側はコンポーネントまたはアナログRGBを選択可能な映像出力と、S/PDIF光デジタル丸型コネクタまたはアナログステレオミニプラグを選択可能な音声出力となっています。

 そして最後に接続するのが、Sling Media社のSlingbox PRO-HDです。この製品は、コンポーネント(Y、Pb、Pr)、S-Video端子、またはコンポジット(黄色プラグ)による映像入力、およびS/PDIF同軸デジタルまたはアナログステレオRCA(赤白プラグ)による音声入力に対応し、LANまたはインターネット越しにWindows PC、Mac、iPhone、iPad、iPod TouchまたはAndroidスマートデバイスに映像と音声を飛ばすことができます。PC用とMac用の視聴ソフトは無料で利用できますが、iPhone等のスマートデバイス用はApp StoreやAndroid Marketで購入する必要があります。iPhone用のアプリは、現時点で3,500円となっています。

 少し注意が必要なのは、Slingbox PRO-HDはフルHD対応と謳っていても1080pには対応していないので、フィードする映像信号は1080i(D3)または720p(D4)に抑えてあげる必要があるということです。REGZAチューナーD-TR1から出力する段階で抑えてしまうと、直接テレビで見るときに残念な気持ちになってしまうので、D-TR1からは1080pで出力しつつ、Slingbox PRO-HDに入れる直前で1080iに抑えることにします。これは、HDfury IIIのディップスイッチの7番(あるいは8番)をOFFにすることで実現できます。


 さて、このような構成で、どの程度の映像を得ることができるのか、確認できるよう以下の動画を作成しましたのでご参考まで。
 なお、Slingbox PRO-HDからルータまでは、IEEE 802.11nの無線LANで接続しており、iPhone側ではWi-Fiはオフにして3Gでインターネットに接続して実験しています。
(念のため、使用しているのはごく普通の状態のiPhone 4です。Jailbreakしていません。)

 映像から分かるとおり、インターネット経由で受信した映像をバッファリングするため、テレビとiPhoneの映像には6秒程度のディレイが発生していますが、映像も音声も途切れることなく再生することができています。また得点などの数字も基本的に読み取れる解像度があり、投球や打球の動きも十分確認でき、ワンセグと比べ格段に見やすい映像になっています。

 動画の終盤では、仮想リモコンを表示して「BS」ボタンを押し、BSデジタルにチャンネルを切り替えています。「デジタル」というボタンは地デジです。このほか、本物のリモコンに付いているボタンはほとんど全て仮想リモコンにも備わっており、USBハードディスクを使った録画・再生やチューナー電源のOn/Offなども可能です。番組表(EPG)を表示することもできますが、さすがに解像度の面で実用的ではありません。

 ちなみに、首都圏のJRに乗っているときは、各駅停車クラスの移動速度ならあまり問題なく視聴できますが、快速クラスになるとさすがに途切れがちになります。その場合でも、解像度設定をHQからSQに落とせば何とか見られるレベルになります。

 逆に家の中でWi-Fiをオンにして接続すると、当然ですがディレイも少なく、安定感のある視聴ができます。たとえば食事どきにリビングのテレビのチャンネル決定権を家族に譲った場合など、iPhoneを手元に置いてパーソナル・テレビのように使えるので便利です。野球も見られます(笑)。

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このページは、nak1が2011年5月 1日 22:45に書いたブログ記事です。

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